第18回

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フリーローンの審査とは?審査基準と落ちたときの対処法について解説!

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この記事のポイント
  • フリーローンの審査基準の一般的な3つのポイントを確認しよう
  • フリーローンの審査に落ちたときには希望条件を変えるなどしてみよう
  • フリーローンの審査や必要書類を事前に確認しよう
女性がPCの前で話している画像

趣味や旅行、高額な医療費の支払いなど、お金が必要になる場面は何かと多いものです。
急な出費でお金が足りなくなったときや、まとまったお金を用意したいときは、お金の使い道が自由なフリーローンが便利です。フリーローンを利用するなら、まずはフリーローンの特徴や審査基準などを押さえておきましょう。
本記事では、フリーローンの特徴や審査のポイント、審査の期間、手続きの流れ、審査に落ちた場合の対処方法を解説します。
フリーローンを借りるなら、どこで借りるのが一番良いのか、金融機関の商品リサーチも重要です。記事の最後にフリーローンの総合ランキングも掲載していますので、フリーローンの利用を検討している人は、ぜひご覧ください。

1. フリーローンの3つの特徴

フリーローンには「使い道が自由」「カードローンより金利がやや低くなることもある」「使い過ぎを防ぎやすい」という、3つの特徴があります。それぞれについて詳しく解説します。

使い道が自由(フリー)

マイカーローンや住宅ローン、教育ローンなどの目的別ローンは、資金の使い道がある程度限定されています。それに対し、フリーローンは名前のとおりに、ローンの使い道が指定されていません。

引越しや医療、冠婚葬祭など、さまざまな場面で利用できるフリーローンは、急にお金が必要になったときや目的別ローンでカバーできないときに便利だといえるでしょう。

カードローンより金利がやや低くなることもある

一般的には、フリーローンのほうがカードローンよりも低めの金利に設定されています。

カードローンとフリーローンは、基本的に使い道が自由であるという点で同じですが、借入できる回数が異なります。カードローンは限度額の範囲内で何度も借り入れできますが、フリーローンは1契約につき1回の借り入れのみで、追加の借り入れはできません。

カードローンは限度額の範囲内であれば都合に合わせて借入金額を増やせるため、フリーローンよりも利便性が高めですが、金利が高い傾向にあります。返済金額をできるだけ抑えたい場合は、カードローンよりフリーローンのほうが向いているといえるでしょう。

ただし、実際の適用金利は商品や審査結果によって異なります。金利などの条件を必ず確認してから借り入れをすることが大切です。

使いすぎを防ぎやすい

カードローンは借入限度額内であればいつでも利用できるため、小額の利用が積み重なり、ついお金を使いすぎてしまうこともあるでしょう。

その点、フリーローンはローン全額をまとめて借り入れるため、お金の使い過ぎを防げます。借り入れを1回にすることで、返済計画を立てやすいこともフリーローンのメリットです。

まとまった金額を1度に借りたい場合はフリーローン、小額を何回かに分けて借りたい場合はカードローンと、利用頻度や金額に合わせてローンを選択しましょう。

2. フリーローンの審査は厳しいといわれる理由

一般的に、フリーローンの審査は厳しいといわれています。その理由を2つのポイントに分けて解説します。

しっかりとした返済能力が求められるから

フリーローンは、基本的に担保や保証人を付けずに借り入れできることが多いため、しっかりとした返済能力が求められます。

担保とは、返済が困難になった場合に備え、返済を保証するために債務者が債権者に差し出すもののことです。担保には人的担保と物的担保があり、債務者に代わって返済を行なう保証人や連帯保証人を人的担保、土地や建物などを物的担保といいます。

担保や保証人のないフリーローンでは、返済が困難になった場合の保証がないことから、審査の目も当然厳しくなってしまうのです。金融機関によっては、審査で収入証明を求めるケースもあります。

審査の厳しさは「金利」と関係しているから

一般的に、審査の厳しさと金利は反比例する傾向にあり、金利が低いローンのほうが審査は厳しくなります。その場合、金利の高いものに替えると審査に通る可能性があります。

3. フリーローンの審査の基本事項

両親と子供が説明を受けている画像

フリーローンでお金を借りる際は、当然、金融機関の審査があります。「どのような審査があるのか」「申込条件にはどのようなものがあるのか」と不安にならないためにも、審査の前に、審査の基本事項を知っておきましょう。
ここでは、フリーローンの審査の基本を解説します。

フリーローンの審査とは

フリーローンは「審査が厳しい」といわれることがありますが、一般的に各金融機関は、審査内容や基準を公表することはありません。それでは、なぜ審査が厳しいといわれているのでしょうか。

教育ローンや住宅ローンのような目的別ローンは、「家族や子供のために必要な資金」です。目的が明確かつ、ライフサイクルのなかで必要になる資金でもあるため、金融機関も積極的に顧客獲得に取り組み、商品も低金利となっています。

その一方で、フリーローンは一部を除き資金使途を限定していません(事業性資金は除く)。趣味などの娯楽費に利用されるケースも多く、返済への意識が低くなりかねないため、フリーローンの審査は厳しくなっているといえるでしょう。

フリーローンの審査申込条件

続いて、フリーローンの審査申込条件を見ていきましょう。

目安は満20歳以上満69歳以下

申込み年齢は金融機関によって多少前後しますが、満20歳以上満69歳以下が目安です。申込み年齢を満60歳未満とする金融機関もありますが、満75歳未満とする金融機関もあり、幅があります。申込み時には年齢条件の下調べをしておきましょう。

安定した収入がある人

多くの金融機関が「安定した収入がある方」「継続した収入がある方」を、申込条件にしています。なかには「年金受給者を除く」といった条件を設けている金融機関もあります。

年収200万円以上と厳しい条件がある場合や、給与所得者に限定するフリーローンもあるので、しっかりと申込条件を確認しましょう。

4. フリーローンの審査基準や審査に落ちた場合の対処法について

銀行の置物と〇と×の札の画像

フリーローンに限らず、ローンを審査するうえで重要なポイントは「きちんと返済できるかどうか」です。一般的な審査の基準となる項目と、審査に落ちたときの対処法を見てみましょう。

フリーローンの審査基準

先述のとおり、フリーローンの審査内容や基準は一般的に公開されていません。しかし、一般的に基準となっていると考えられるものが3つあります。それぞれについて詳しく見ていきましょう。

正社員・契約社員として数年以上働いている

勤続年数を制限しない金融機関が多いものの、「安定した収入」「継続した収入」を条件とする金融機関が多いことを考えると、勤続年数は長ければ長いほど有利だといえます。

なかには「申込み金額が300万円を超える場合には、勤続年数もしくは営業年数が3年以上、かつ年収が500万円以上」というように、厳しい条件を設けている銀行もあります。

「勤続年数1年以上」という条件は珍しくないため、どの金融機関も勤続年数を重要視しているといえるでしょう。

また、パートやアルバイトよりも正社員や契約社員として働いているほうが転職リスクも少なく、「安定した収入」という点で有利です。一般的な目安ではありますが、同じ会社に1年以上の勤務歴はあったほうが良いでしょう。

他社から借り入れをしていない

年収に対する年間返済額の割合を返済負担率といい、返済負担率が高いと「返済能力が低い」と判断されます。たとえ年収が高くても、借入残高が多ければ返済負担率は高くなるため、返済能力が低いと判断されかねません。

申込時に他社から借り入れておらず、安定した収入や一定の勤続年数があれば、金融機関からの評価は高くなるため、審査に通る可能性が高くなります。

一方で、他社からの借入残高がある、いわゆる多重債務者と判断されてしまうと、返済負担率が高くなるため融資を断られる可能性が高くなるでしょう。

延滞履歴・破産などの有無

ローンの契約後、金融機関は信用情報機関(CIC、JICC、KSC)に申込情報や契約内容、支払い状況などを登録します。

信用情報機関に延滞履歴や破産などの金融事故情報が登録されると、審査に通ることはまずありません。事故情報は5年~10年間ほど記録が残っている可能性があるため、審査前に事故情報がないかを確認しておくと良いでしょう。

フリーローンをおまとめローンとして利用する場合、金融機関によってはおまとめ対象ローンの返済履行状況が確認できる通帳などの提出が必要です。延滞していた実績があれば、やはり融資は断られてしまうでしょう。

フリーローンの審査に通りにくいケース

審査に落ちてしまう人に見られる共通点を3つ紹介します。

最低条件(年齢・収入面)を満たしていない場合

ローンを申込む前に、まずは金融機関のホームページで商品概要を確認する必要があります。商品概要に記載されている条件は最低条件であり、この条件を満たしていないと審査の土台に乗ることすらできません。金融機関によって条件は異なるので、申込みをする際には商品リサーチを必ずしておきましょう。

申込みに虚偽の内容があった場合

申込みに虚偽の内容があったと発覚すれば、当然審査に通ることはありません。仮に審査が通って融資を受けたとしても、発覚すれば一括での返済を求められます。カードローンを含め、個人ローンのほとんどが事業資金の利用を認めていないので注意が必要です。

また、虚偽の申込みを行なってしまうと、申込みをした金融機関からの信用は完全に失われてしまうため、二度と借り入れはできないでしょう。場合によっては、詐欺罪で訴えられることにもなりかねないので、虚偽の申込みは厳禁です。

延滞履歴、自己破産歴があり5年~10年以上経過していない場合

延滞履歴や自己破産といった債務整理は、借入審査に大きく影響します。なぜなら、金融事故として個人信用情報機関へ登録されるからです。

延滞は5年程度、自己破産は10年程度経過しないと金融事故情報は消えません。そのため、事故情報が登録されている期間に借入申込みをすると、フリーローンの審査は通りません。

5年~10年以上経って事故情報が抹消されたとしても、借り入れていた金融機関には過去の延滞の実績が記録されています。記録される期間は、金融事故や債務整理の内容によって異なるため、「何年経てば記録が消えるのか」「どれくらい延滞したら事故になるのか」という確実な情報はありません。

過去に延滞した履歴がある場合、延滞した履歴が残る金融機関やその金融機関のグループ会社で融資を受けることは困難と考えて良いでしょう。

返済を滞納せず、日頃から自分自身の信用を高めておくことが、何よりも審査を通りやすくするコツといえます。

フリーローンの審査に落ちたときの対処法

フリーローンの審査に落ちた場合、希望条件を変えることで審査に通る場合もあります。見直しのポイントを2つ紹介します。

借入希望額の見直し

金融機関の条件は満たしていても、借入希望額に対して収入が少ないことが原因で審査に通らない場合があります。また、他の金融機関の借入残高が多く、新たにローンに申込むと合計借入残高が高額となってしまうことも、審査に落ちる要因の一つです。

借入希望額が現状に見合っていないと判断された場合は、借入希望額を減らすことを検討しましょう。収入が低い場合、借入希望額が大きいほど審査は通りにくくなります。

実際に、借入金額の減額を条件に融資を承認する金融機関もあるため、借入希望額を少なくすることは審査通過に有効な手段だといえるでしょう。

有担保型の検討

不動産を担保として提供することで、審査が通りやすくなる可能性があります。金融機関は、担保があれば貸し倒れリスクが低下するため、融資を承諾することもあるのです。

不動産担保ローンなら、収入よりも不動産の価値を重視して審査することが多くあります。フリーローンで審査が通らないようなら、不動産担保ローンを申込むのも一つの方法だといえるでしょう。

5. フリーローンの申込みからの流れと必要書類

申込みから融資実行までの一般的な流れと、必要書類について解説します。最近では、Web申込みにより来店不要で、申込みから契約までできる金融機関も増えているため、Webによる申込方法を確認しておきましょう。

1.Web申込み(仮審査)

まず、Web上で仮審査に申込みます。ローンを申込む金融機関のサイトにアクセスし、フォーマットにしたがって、氏名・生年月日・電話番号・eメールアドレス・返済口座の番号などを入力しましょう。申込みの際、個人情報の同意を求められるため、内容をよく読み問題がなければ同意します。

申込完了後、本人確認のための電話がかかってくることもあるため、電話がかかってきた場合は必ず対応しましょう。また、勤務先に在籍確認の電話がかかってくることもあります。

2.仮審査結果の通知

仮審査の申込み後、数日で審査結果の通知がメールで送られてきます。仮審査で問題がなければ、本審査に進めるので、金融機関が指定する方法で本審査へ申込みましょう。

3.本申込み(正式な審査)

本審査ではさまざまな書類の提示を求められます。必要書類はWeb上にアップロードすることで提出が可能です。商品によっては仮審査の段階で求められるため、予め必要書類を確認し、早めに提出できるようにしましょう。

審査で求められる、おもな書類は以下のとおりです。

必要書類
  • 運転免許証、パスポートなどの本人確認書類
  • 収入証明書(源泉徴収票・住民税課税通知書・確定申告書・課税証明書など)
  • 資金の使い道が確認できる資料(見積書・パンフレット・請求書・納付書など)

4.審査結果の通知・契約・融資実行

本審査の結果はメールで通知され、問題がなければ契約と融資実行に進みます。契約も郵送やWeb上で行なえる商品であれば、店舗へ行く必要はありません。契約書の内容をしっかりと確認したうえで契約するようにしましょう。

6. おすすめのフリーローンとは?フリーローンの選び方

「返済口座を給与受取口座にする」「自宅から近い金融機関で申込む」「勤務先に近い金融機関で申込む」というように、フリーローンの選び方はさまざまです。ローン選びの基準を4つ紹介するので、参考にしてください。

金利はどうか

金利は、返済額に関係する非常に重要な項目です。金利が低ければ低いほど、最終的な返済総額が減るため、複数のローンを比較して、金利の低いものから検討してみましょう。ただし、金利が低いと審査がより厳しくなる可能性があります。

借入可能額はいくらか

フリーローンには借入可能額があり、商品によって金額が異なります。借入可能額が借りたい金額に見合っていないと、ローンに申込んでも必要金額を調達できません。

Webで完結するか

Web上で、ローン申込みから審査、契約まで行なえる商品が増えてきています。手続きをWeb上で完結できれば、好きな時間に手続きを進められるだけでなく、実店舗へ足を運ぶ手間を減らせます。

手続きをできるだけ簡単に済ませたい場合は、Webで手続きを完結できる商品を選択しましょう。

審査スピードはどれくらいか

商品によって、審査から融資までの期間はさまざまです。できるだけ早く融資を受けたい場合は、審査スピードの早い商品を選ぶと良いでしょう。

紹介した4つのポイントをふまえて、自分に合ったフリーローンを選ぶようにしましょう。

7. 自分に合ったフリーローンを選ぼう!

フリーローンは審査が厳しいといわれるものの、カードローンに比べて低金利なところに魅力があります。審査を申込むにあたり、虚偽の内容や過去の延滞履歴や破産歴があれば、融資を受けるのは困難です。

申込条件はクリアしているものの、万が一審査に落ちてしまった場合には、借入希望額の見直し(減額)を検討しましょう。不動産などの担保を提供することで審査が通りやすくなる有担保型のフリーローンを利用するのも一つの方法です。

ほとんどの金融機関で、ローンの申込方法は簡単になっています。今や、来店せずにWebで契約まで完了するフリーローンは当たり前の時代といえるでしょう。自宅にいながらインターネットで取引ができ、コンビニATMも普及したことから、取引金融機関が自宅や勤務先に近い必要性もあまりありません。

しかし、数多くのフリーローンのなかから、自分に合ったローンを探すのは大変です。

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ライター紹介

高橋 さつき の写真

高橋 さつき (たかはし さつき)

2級ファイナンシャル・プランニング技能士

地方公務員退職後、妊娠出産を機に教育・老後のための資産形成を始める。投資や節税に取り組むなかで、より体系的に金融の知識を身につけたいと考え、FP2級を取得。育児休業中に始めたライター業では、わかりやすく丁寧な記事をモットーに金融系の記事を執筆中。

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