第18回

マイカーローンで叶ったバイクの乗り比べ。憧れのバイクを次々と制覇中。

この記事は約5分で読むことができます。

マイカーローンのランキングを知りたい方は、このページ下部のこちらをご覧ください。

大学卒業と同時に中型バイクを手放した村松さんのバイクライフは、40歳の時に再びスタート。マイカーローンと下取りを活用しながら様々な大型バイクの味わいを楽しんでいます。

オーナーさんデータ
愛知県 村松さん(仮名)ご一家
家族構成:
夫・達郎さん(53歳・会社員)、妻・素子さん(50歳・会社員)、子供二人
世帯年収:
1,200万円
購入したバイク:
BMW K1200GT
購入価格:
170万円
自己資金:
90万円
利用ローン:
ジャックスマイカーローン
金利タイプ:
固定金利型
金利:
3.9%
ローン借入額:
80万円
借入期間:
7年
毎月の返済額:
10,898円

村松さんが40歳を過ぎて再びバイクに乗り始めたきっかけは、大型バイクの免許を教習所で取得できると知ったことでした。
村松
20代でバイクをやめた理由は、当時は大型バイクの免許が難しかったから。中型バイクは個性がなく、だんだん飽きてしまったんですね。大学卒業と同時にバイクに乗るのはやめました。
ところが、いつのまにか教習所で大型バイクを取得できるようになっていました。BMWでもハーレーでも、若い時に憧れたヤマハV-MAX1200をはじめとした逆輸入車でも、手が届く存在になったわけです。1年間中型バイクに乗って勘を取り戻してから教習所に行きました。中型自動二輪免許を持っていたので、卒検までの教習時間は12時間。3週間ほどで免許を取得できました。まず、購入したのはヤマハのビラーゴ1100。90年代に和製アメリカンと騒がれたバイクです。
実際にビラ―ゴ1100に乗ると、加速力は400ccとは大違い。これは面白いと思いました。

初めて買った大型バイクのヤマハ ビラーゴ1100

村松さんが大型バイクに乗り始めたのを見て、友人もバイク熱が再燃。二人で競い合うように速くて面白いバイクへの乗り換え競争が始まりました。
村松
私に刺激を受けて近所の知人も大型自動二輪免許を取り、よく一緒にツーリングに行きました。私のビラーゴ1100は、いつも知人のバイクを大きく引き離していたのですが、ある時、彼はホンダのX4 1300に買い替えました。90年代にヤマハの名車V-MAXの対抗車種として開発されたバイクです。噂通り、このバイクの加速感は半端ではありませんでした。すっかりうらやましくなって、ビラーゴを下取りに出して私もすぐにホンダのX4 1300に乗り換えました。ビラーゴが手元にあったのは3か月。X4に乗ると、今度は他のバイクが気になってきます。私が買えば、彼は対抗して別のバイクを買う。当初は、こんな調子でバイクをどんどん買い替えたのです。

「加速感のレベルが違う」というホンダのX4

13年間で乗り換えること29台
村松さんにとっての大型バイクの楽しみは「加速感」と「バイクそれぞれの哲学や乗り心地」。次々と乗り換えるのは、その違いを感じるためだそうです。
村松
自分にとってバイクの楽しさは信号が青に変わった瞬間の加速感。あっという間にバックミラーに映った車が点のように小さくなるのを見るのが楽しいんですね。それが大型バイクに乗る醍醐味です。
大型バイクのもうひとつの魅力は、不思議に聞こえるかもしれませんが、融通が利かないところです。
例えば、バイクは車みたいにシートを簡単に調整できません。同じエンジンでも、ハンドルの高さやシートが変わるだけで快適に乗りこなせたり、難しくて乗りこなせなくなったりします。実際、大きすぎてどうしてもうまく運転できず2週間で買い替えたバイクもあります。だからこそ、ぴったりの1台に出会えれば嬉しいし、ぴったりの1台にするためのカスタマイズが楽しいわけです。
「エンジンの形式」「メーカー」「タイヤとタイヤの距離」などが違えば、このバイクはどんな乗り心地なんだろうと想像するだけでわくわくしてきます。また、「ツーリング」「峠攻め」「ドラッグレース」「タンデム」「山間」など得意技があるバイクは、他の場ではなかなか乗りにくい。峠攻めに向くバイクはツーリングに向かないといった具合です。
このように、どれも個性的なので、次から次へと試してみたくなるのです。
ヤマハのV-MAXはまさにそうでした。前述したホンダのX4の上を行く加速と聞いていたので、どんなにすごいんだろうと期待は膨らみますよね。で、実際に乗ってみたら恐怖を覚えるくらいの加速力(笑)。エポックメーキングのバイクだと実感しました。でも、パワーがありすぎて快適な速度で高速を走ろうとすると、ギア比が高くて安定しない。驚きました(笑)
V-MAXのような加速感に優れたバイクにしばらく乗っていると、今度はゆったりツーリングに向くバイクに乗りたくなり、しばらくするとまた、加速力があるバイクに乗りたくなる。その繰り返しですね。さすがに、峠攻めとツーリング双方に向くkawasakiZZR-1400に乗った時は、この年ではあやつるのに無理があると悟りましたが(笑)。

想像をはるかに上回る加速力。初代の伝統を受け継ぐ最後のV-MAX。V-MAX2007

BMWは現在6台目です。個人的にはそれほどBMWのバイクが好きというわけではないのですが、1990年代にすでにABSをつける先見性などはやはり気になりました。ブレーキをかけてもカーブを曲がっても、姿勢が変わらないように自動調整するテレレバーサスペンションの安定性というのも試してみたくなる。BMWは代表的なエンジン形式が二種類あるので、どうせ乗るなら両方のエンジンを体験したくなり、結局6台目に突入したわけです(笑)。
初めてBMWに乗った時は、その安定感に驚きました。普通のバイクなら40キロで曲がるところを、恐怖感なしに60キロで曲がれる。でも、それだけ簡単にスピードが出ると、逆にもっとスピードを出さなくてはいけないというプレッシャーも感じる(笑)。ということで次は、ゆったり乗るハーレーに戻そうかなと考えています。

珍しく3年乗ったハーレーFLHTC。安定感は抜群だ

ローンの借入金額は80万円。ジャックスマイカーローンを利用しました。
村松
実は、他のバイクの残債も残っているのですが、月々のローンの返済額は小遣いの範囲と決めています。バイクに乗り始めた10年前は月1万円。所得も少しずつ上がっているので、現在は3万円に増やしました。BMW K1200GTを購入した時に残っている月々の返済額は18,000円だったので、合計が3万円以内に抑えられるようにBMW K1200GTのローンは7年払いにしました。
最後にこれから大型バイクを買う人へのアドバイスを聞きました。
村松
これまで乗ったバイクはすべて心から愛したバイク。どうやって出会って、どうやって走ったかなど、全部そらで言えます。お金があればすべて手元に残しておきたい。それほどどれも魅力的でした。1台しか乗らないなんてもったいない。ぜひ、いろんなバイクを味わってほしいと思います。とくに外車は価値が下がりにくいので、10年以上のローンを組めることもあります。そういうマイカーローンを利用すれば、月1万円くらいの返済ですごいバイクに乗れます。
ライターからのコメント。

村松さんは、マイカーローンの返済額を毎月のバイクの楽しみ代と位置づけています。バイクの価格ではなく、返済額から予算を考えることはなかなか堅実ですね。大型バイクに興味がある人は、村松さんのようにマイカーローンを上手に使って、ぜひ、いろいろな大型バイクを楽しんでください。

企画構成/カデナクリエイト、編集/イー・ローン