第180回
個人間の売買で、自動車ローンを利用できますか?
- 個人間の売買で、自動車ローンを利用できますか?
- 個人売買やオークションに対応した自動車ローンを活用しましょう
最近は、自動車販売業者を通さず、車を売りたい人と買いたい人が直接売買するケースも増えてきました。知人同士の売買だけでなく、インターネット上で売りたい人、買いたい人が情報を登録し合って、欲しい車を手軽に探せるようになったのも一因でしょう。個人売買の場合、売り手と買い手が直接取引をするため手数料を省くことができ、消費税も不要になるのもメリットです。また、直接売買することにより、どのような人が乗っていたかがわかり、車のクセや、コンディションなども直接聞くことが出来ます。
個人売買専用ローンも登場
一般的な自動車ローンは、金融機関からディーラーなど販売業者に直接振り込む形式になっていたり、注文書や見積書の提出が必要など個人売買では利用できないことが多いですが、最近は個人売買に対応した自動車ローンも増えてきました。
住友商事グループの「個人間売買専用オートローン(サポートプラン)」、「オークション専用オートローン(サポートプラン)」は、注文書や見積書の代わりに、購入予定車の車検証の写しを提出することで申し込みを受け付けてくれます。適用金利は6.800~14.800%の固定金利。来店不要で、申し込みをしてから約30分で審査結果がわかります。その後、必要書類を送付して、不備や問題がなければ約1週間後には口座にお金が振り込まれます。融資を受けた後は、購入した車の車検証の写しを改めて郵送し、手続きは完了です。返済は最長94回、コンビニATMから手数料無料で随時返済できるので、ボーナス時などにまとめて繰上げ返済することも可能です。
個人売買で購入するときの注意点
業者を通すよりも安く買うことができ、メリットの多い個人売買ですが、適正な市場価格について自分で確認する必要があったり、登録の手続きが複雑、整備などの保証がない、などデメリットもあります。
特にローンを組む上では、車種や型式などから見て相場とかけ離れた高い金額だったりすると、借入が認められない場合があるので注意が必要です。ローンが借りられず購入を断念、といったことにならないように、購入する車種や金額、借りたいローンの額が見えてきたら、早めに審査を申し込んでおくと安心でしょう。
私が書きました
ファイナンシャル・プランナー(CFP)、キャリアカウンセラー(CDA)。
大学卒業後、クレジットカード及びキャッシングの企画販促業務を経て2000年にFPとして独立。ライフプラン全般の相談業務やコラム執筆のほか、女性のためのキャリア&マネー講座を展開。自分らしく生きるための「仕事やお金」のプランニングを支援している。産経新聞、日刊ゲンダイなどでマネーコラム連載中。
※執筆日:2006年08月24日