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第39回

バイクローンで叶ったインディアンのバイク。もう離れられません。

映像カメラマンの館石さんは、3年前に日本では珍しいインディアンモーターサイクルのバイクを購入。武骨な外見ながら乗り心地は極上。「これ以上のバイクはない」と惚れ込んでいます。

オーナーさんデータ
神奈川県 館石さん
家族構成:
本人(45歳・自営業)、妻(38歳・会社員)
購入当時の年収:
600~800 万円
購入したバイク:
インディアンモーターサイクル「CHIEFTAIN(チーフテン)」
購入価格:
334万円
自己資金:
174万円(頭金+バイクの下取り)
利用ローン:
セディナ「バイククレジット」
金利タイプ:
固定金利型
金利:
3.9%(2014年1月実行)
ローン借入額:
160万円
借入期間:
3年(36回)
毎月の返済額:
47,167円

館石さんがインディアンモーターサイクルのバイクと出会ったのは2013年秋のことです。
館石
高校生の時にバイクの免許を取って以来、様々なバイクに乗ってきました。37歳の頃、ガレージが安く借りられて盗難の心配がなくなったのを機に、初の高額バイクとしてハーレーのストリートグライドを購入。これはこれで楽しんでいたのですが、5年契約のローンの返済が終わった頃には、そろそろ他のバイクに乗りたくなってきました。色々と探すうちにヴィクトリーというブランドのバイクに目を付け、ディーラーへ。その時、たまたま目にしたのが、ヴィクトリーの親会社であるポラリスが製造しているインディアンのバイクでした。
インディアンモーターサイクルは、1901年にアメリカ初のオートバイを生み出したとされるアメリカンバイクのメーカー。第二次世界大戦前はハーレーダビッドソンより高級なバイクとされていましたが、戦後の経営不振によって倒産。その後、復活と生産中止を繰り返し、2011年にポラリス・インダストリーズが復活させて、今に至っています。
館石
インディアンは、日本ではかなり珍しいですよね。私も、名前だけは知っていましたが、買いたいとは思っていませんでした。しかし、「CHIEFTAIN(チーフテン)」という発表されたばかりの新車を見たら、「これはいいな」と。

「CHIEFTAIN(チーフテン)」。排気量1811ccのビッグバイク

「チーフテン」は昔ながらの伝統的なフォルムを守りながらも、インディアンで初めてハード・フェアリング(前面の覆い)、ハード・サドルバッグ(側面に付けたバッグ)を採用している意欲的な車種で、一目見てカッコいいと思いましたね。車体が大きいので一見乗りにくそうですが、試乗してみると今まで乗っていたハーレーのストリートグライドと乗った時のポジションが似ていて、すぐに馴染めました。一定速度を維持するクルーズコントロールや、電動で上下するウインドー・シールド、BluetoothやUSBでスマホと接続できるステレオなどハイテクなところもいい。その場で、手付金を払ってしまいました。
納車されると、さっそく仲間とツーリングへ。乗り込むほどに、チーフテンの良さを体感できたそうです。
館石
ハーレーとの大きな違いはエンジンにあります。このバイクに採用された「サンダーストローク111」というエンジンは、ハーレーと同じOHVという旧式の空冷エンジンなのですが、ハーレーのエンジンと比べて技術革新が進んでいるので走りがスムーズ。ドコドコというエンジンの鼓動音は、ハーレーの方がキレがあるかもしれませんが、メカノイズはサンダーストローク111の方が少ない。好みの問題ですが、私はサンダーストロークの方が好きですね。

手前が館石さんの「チーフテン」。他のバイクと並ぶと存在感が際立つ

あと、車体が大きいのに意外とハンドリングが良いんです。一緒に山道を走った人から、「こんな大型のバイクで、よくついてこれるね」と言われるぐらい、コーナーリングがなめらか。フレームのよじれがないのも、良いのでしょうね。
また、予想以上に重宝したのが、電動ウインドー・シールド。少し雨が降ったり寒かったりするときはシールドを高くあげると、顔に当たる雨風が防げるし、晴れている時はシールドを下げれば、風を感じることができてバイクに乗っている感が出ます。この快適さは使った人しかわからないでしょうね。
これまで3~5年おきにバイクを買い換えてきたのですが、今では、チーフテンより乗りやすいバイクなんて他にないんじゃないかと思うぐらいです。

日本で販売していないため、トランク(写真)やマフラーはアメリカから取り寄せている。
オプションをつけてさらに快適に

印象的なインディアンのマーク。
「日本でも昔の方が走っていたので、年配の方のほうが知っている。よく声をかけられます」

インディアンモーターサイクルのバイクを手に入れたことで、交友関係も広がりました。
館石
インディアンのディーラーが主宰するオーナーミーティングに参加すると、同好の士とたくさん出会えました。これまでのハーレーの仲間に加えて、一緒にツーリングする仲間がたくさん増えましたね。妻もハーレー乗りなので、一緒に出かけています。
郊外に向かう高速道路で、ステレオとスマホをつなぎ、好きな音楽を流しながら、クルーズコントロールで、ゆったりと流す――。この瞬間が最高のひとときです。
また、フェイスブックで「サンダーストローク111オーナーズクラブ」というコミュニティを立ち上げたら、同じサンダーストローク111を積んだバイク乗りの人たちが集まってきました。まだ情報交換だけでお会いしたことがない人も多いのですが、いずれこのメンバーともツーリングに行きたいなと思っています。

バイク仲間とのツーリング。世代や仕事が違っても、共通の話題ですぐに親しくなれる

インディアンの革ジャンも2着所有。ツーリングになくてはならない相棒

ローン借入額は160万円。バイクローンはセディナのバイククレジットを選びました。
館石
購入にかかった総額は334万円ですが、ローン借入額は160万円で済みました。インディアンのディーラーがハーレーからの乗り換えを促進するために、ハーレーを高く下取りしてくれたからです。ハーレーは260万円で買ったのですが、5年も乗ったのに100万円以上の値段で下取りしてもらえました。かなり金銭的負担は減りましたね。
バイクローンは、ディーラーの提携ローンであるセディナのバイククレジットを選びました。金利が3.9%だったので、銀行などで借りた方が安くあがるかな?とも思ったのですが、比較検討する余裕がなかったし、1日でも早くバイクを手に入れたかったので、手間がかからない提携ローンを選びました。
結びに、これからインディアンモーターサイクルの購入を検討している人へのメッセージをお聞きしました。
館石
人と違うバイクが欲しいなら、インディアンはおすすめ。「チーフテン」はかなり大きくて重いので、体が大きい人でないとガレージから出すだけでやっと…という状況にもなりますが、そんな人のために、インディアンでは比較的取り回しやすい1200ccクラスのバイクも用意しています。いずれにしても一度ディーラーで試乗してみると良いですよ。
ライターからのコメント。

バイクローンは、ディーラーですべて済ませられる利便性から、ディーラーの提携ローンを利用する人が多いですが、銀行や信用金庫などの金融機関で借りたほうが、金利が安くなり、トータルで支払う金額を数万円単位で下げられることもあります。少しでも購入価格を抑えたいという人は、他の金融機関も比較検討するとよいでしょう。

文/杉山直隆、企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン