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第897回

人気が高まり続けるキャンピングカー。資金計画で気を付けることは?

以前からキャンピングカーに興味がありました。新型コロナを機に購入したいと考えていますが、価格が高いので資金面が不安です。購入にあたりどのようなことに注意すればいいですか?(40歳 会社員)
キャンピングカーは一般的にファミリーカーより高額です。マイカーローンの返済が家計にどれくらい影響を及ぼすのかを長期的な視点で確認し、無理のない購入・返済計画を立てましょう。

車本体以外の費用を確認

新型コロナウイルスの影響でキャンピングカーの需要が高まっています。三密を避けてレジャーが楽しめるという理由以外にも、リモートワークのスペースとして、感染時の隔離先として、災害時の避難場所としてなど、幅広い状況に対応できる機能性が注目されているようです。

一般社団法人日本RV協会のキャンピングカー白書2018によると、キャンピングカーの購入金額は、オプションや諸経費を入れて、400万円台(16.2%)、500万円台(14.9%)、300万円台(13.6%)となっています。過去の調査と比較すると低価格化が進んでいるようですが、それでも普通のファミリーカーと比べると高額な印象です。また、キャンピングカーは注文を受けてから改造するセミオーダー車なので、あれもこれもとオプションを付けると金額が跳ね上がってしまいます。誰とどんな目的でどのように使いたいのかを明確にして、予算や使用頻度に合わせて必要なオプションを絞りましょう。

キャンピングカーの購入にあたっては、本体価格以外に税金、メンテナス費、車検費用、ガソリン代、駐車場代、任意自動車保険料などの維持費も必要です。車の種類によっては専用の駐車場を借りる必要もあります。キャンピングカーを購入することでドライブやキャンプの回数が増えることも考えられますので、レジャー費なども含めて資金計画を立てましょう。

長期的な家計の収支を考えて

自己資金が不足する場合にはローンを検討することになります。借入金額が同じなら、金利が低いほど返済期間が短いほど利息総額は少なくなるので、まずはより金利の低いマイカーローンを探してみましょう。ただし、借入金額が大きい場合、たとえ金利が低くても返済期間を短く設定してしまうと、毎月返済額が大きくなり家計を圧迫してしまうおそれがあります。

仮に400万円を実質年率2%で借り入れるとして、返済期間5年と10年で比較してみたのが表1です。借入期間5年の方が利息総額を21万円抑えることができますが、毎月返済額は3.4万円も増えてしまいます。これに加えて、先程見たように維持費やレジャー費もかかります。

返済期間 毎月返済額 返済総額 利息総額
50ヶ月(5年) 7.1万 421万円 21万円
120ヶ月(10年) 3.7万円 442万円 42万円

※イー・ローンシミュレーションで試算。

また、人生の三大資金と言われる「住宅資金」「教育資金」「老後資金」も含めて、長期的かつ総合的なマネープランを立ててキャンピングカーの購入を判断することも重要です。マイカーローンの返済をしながらでもこれらの資金を確保できるのか、よく確認しましょう。もしマイカーローンによる家計への影響が大きそうであれば、まずはキャンピングカーの予算を見直し、合わせてレジャー費やその他の家計の見直しもしてみましょう。

ウィズコロナの生活は当分続くと見られています。生活の変化に対応できる骨太な家計を日頃から意識しておきましょう。

【参考リンク】

私が書きました

宮野 真弓 (みやの まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。

※執筆日:2020年10月27日