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第820回

マイカーローンの借入期間はどう考えるべき?

新車を購入したいと考えていますが、現金での購入は無理なのでマイカーローンを利用しようと思っています。 できるだけ早く返済してしまいたいとは考えていますが、家計への負担も心配です。 マイカーローンの返済期間はどれくらいにすればいいですか?(27歳 会社員)
同じ金利のローンであっても、借入期間によって毎月返済額や利息総額が異なります。 諸費用や維持費、購入後のライフイベントも考慮した上で、返済期間を考えましょう。

返済期間と毎月返済額・利息負担の関係

マイカーローンを選ぶときに金利が低いローンを選ぶことはもちろんですが、借入期間をどれくらいにするのかも重要なポイントです。

同じ金利のローンであっても、借入期間によって毎月返済額や利息総額が異なります。 表1の借入期間3年と7年を比較してみると、借入期間3年の方が利息総額を94,491円抑えることができますが、毎月返済額は23,802円も増えてしまいます。 このように、借入期間を短くすれば利息負担は少なくなりますが、毎月返済額が多額になり、家計を圧迫しかねません。

できるだけ早く返済してしまいたいという気持ちはわかりますが、無理は禁物です。 イー・ローンのローンシミュレーションを使って、利息負担を抑えながら無理なく返済し続けられる金額を探りましょう。

表1:返済期間の違いによる毎月返済額、利息負担額の違い
(借入金額150万円、実質年率3%の場合)
借入期間 毎月返済額 総返済額 利息総額
36ヶ月(3年) 43,622円 1,570,385円 70,385円
60ヶ月(5年) 26,953円 1,617,182円 117,182円
84ヶ月(7年) 19,820円 1,664,876円 164,876円

※イー・ローンのローンシミュレーションで試算。最終回の毎月返済額は掲載の数値と異なる場合があります。

諸費用や維持費も考慮する

自動車購入の資金計画を立てているときに見落としがちなのが諸費用と維持費です。

自動車の購入時には本体価格とは別に、税金や自賠責保険の保険料などの諸費用が必要になります。 また、購入後には駐車場代やガソリン代、車検費用、オイルやタイヤなどの消耗品などさまざまな維持費が必要になります。 自動車を購入したことでレジャー費が増えることも考えられます。 購入時・購入後になって慌てることのないよう、これらの費用も考慮して資金計画を立てましょう。

表2:自動車購入時の諸費用と維持費の例
購入時の諸費用 維持費
自動車取得税※1
自動車・軽自動車税※2
自動車重量税
消費税
自賠責保険
その他諸費用
駐車場代
ガソリン代
自動車・軽自動車税
任意保険
車検費用
消耗品費

※1 2019年10月の消費税率10%への引き上げに伴って廃止され、新たに「環境性能割」(取得価格の0%~3%)が導入される予定
※2 2019年10月以降に登録される新車は、排気量に応じて1,000円~4,500円減税される(軽自動車税は変更なし)

2019年5月にはエコカー減税の軽減割合の変更、10月には消費税率が10%へ引き上げられることに伴う変更があります。購入時期により取り扱いが異なりますので、ディーラーなどでよく確認しておきましょう。

自動車を購入する時期は、結婚や出産、住宅購入などのライフイベントと重なる場合が多いものです。 ローンの負担が大きい場合には、返済期間を長くすることを検討するほか、車種を変更するなどして購入金額を下げる、あるいはある程度の貯蓄ができるまで購入時期を延ばす、といったことも含めて検討してみましょう。 長期的なライフプランをしっかりと立てて、ゆとりのあるマネープランを立てましょう。

【参考リンク】

私が書きました

宮野 真弓 (みやの まゆみ)

ファイナンシャル・プランナー(CFP(R))、一級ファイナンシャル・プランニング技能士。

大学在学中にFP資格を取得。証券会社、銀行、独立系FP会社を経て独立。忙しくても無理なく実践できるメリハリ家計を提案するママFP。 ライフプラン全般の相談業務や家計簿診断、ライフプランセミナー講師、FP資格取得講座の講師として活動中。 学校での金銭教育にも注力している。

※執筆日:2019年03月26日