第84回
住宅ローンで叶ったシンプルモダンな家。慎重に進めて正解でした。
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東海地方にお住まいのド慎重夫婦さんは、住宅ローンを使って、モノトーンをベースにしたシンプルモダンな家を建てました。ナチュラルな木の要素も取り入れ、おしゃれでスタイリッシュな雰囲気とリラックスできる居心地の良さを両立させています。
オーナーさんデータ
東海地方 ド慎重夫婦さんご一家(仮名)
- 家族構成:
- 夫(34歳・会社員)・妻(34歳・会社員)・子供(幼児)
- 建設時の世帯年収:
- 800~900万円
- 購入した住宅:
- 工務店・注文住宅
- 延床面積と間取り:
- 35.75坪、3LDK
- 購入価格:
- 4,000万円
- 利用ローン:
- JAバンク「住宅ローン」
- 金利タイプ:
- 変動型
- 金利:
- 0.68%(2018年7月実行)
- ローン借入金額:
- 4,000万円
- 借入期間:
- 35年
- 毎月の返済額:
- 8.5万円+ボーナス払い
- 子どもが誕生し、一軒家でのびのび育てたいと考えるようになったというド慎重夫婦さん。後悔しないために、慎重に家づくりを進めました。まず土地探しには2年半を費やしたそうです。
- ド慎重夫婦
- 土地を探していた頃は、不動産の情報サイトを1日3回はチェックしていました。いい物件はあっという間に買い手が決まってしまうので、気になるものを見つけたらすぐに不動産屋に電話で問い合わせをして見学するようにしました。そのおかげで時間はかかりましたが、とても満足できる土地が見つかりました。
- 施工会社もなかなか決められずに悩んでいたのですが、あるとき、近所で気になっていた工務店にふと足を運んでみたところ、こだわりや誠実さが伝わり「ここなら思いどおりの家が作れそう」と感じられ、お願いすることにしました。
- 最高の完全注文住宅を作ろうと、ご夫婦で本やブログを読みあさるだけでなく、「マイホームデザイナー」でシミュレーションをしたそうです。
- ド慎重夫婦
- 色々な媒体での情報収集を重ねた結果、新居のコンセプトは「シンプルモダンなデザイン&リラックスできる家」に決めました。コンセプトを明確にしたことで、間取りや内装などが決めやすくなりましたが、頭の中だけでイメージを膨らませるのは限界がありました。
- そのため、工務店との打ち合わせを進める途中で、どんな家になるかを3Dでシミュレーションできるパソコン用ソフト「マイホームデザイナー」を購入しました。
- これにより、間取り図だけでは把握しにくかったこともイメージしやすくなりました。工務店との打ち合わせが終わったらすぐに自宅で3Dにして確認し、住宅設備の色や種類、大きさを決めていきました。
- 「シンプルモダンなデザイン」をコンセプトに、インテリアはモノトーンでまとめました。
- ド慎重夫婦
- ただ、すべて白黒だけだとリラックスしにくい気もしたので、木の要素も取り入れて居心地良く過ごせる工夫をしました。
モノトーンでまとめつつ、ナチュラルさも取り入れたLDK
- 開放感のあるリビングに憧れていたので、LDKは25畳と大きくとりました。ドアや窓の高さは一般的な2,200mmではなく、少し大きい2,400mmを選びました。天井まで届く高さにしたことで、さらに広々と感じられるようになりました。
ダイニング照明は、夫婦揃って一目ぼれしたKOIZUMI「コイズミ照明ペンダントAP46953L」
明かり取りのために小さな吹き抜けをつけた
- 南側に2階建ての家が建っていて日当たりが心配だったため、2畳分の吹き抜けを設けました。リビングを柔らかく照らしてくれます。
LDKと畳コーナーの間にはロートアイアンを配置し、仕切りを作った
- LDKの一角には、20センチの小上がりの畳コーナーを作り、間にロートアイアン(装飾が施された鉄製建材)を置きました。サンワカンパニーの「モンドリー」というものです。空間が仕切られることでアクセントになり、オリジナリティも出て気に入っています。
LDKの中心にある白を基調にしたキッチンはPanasonicの「ラクシーナ」
- キッチンはLDKの中心に配置しました。南側に面し、部屋のなかでも一等地にあります。アイランドキッチンにしたことでLDKとの間に壁がなくなり、圧迫感がなくなりました。白を基調にするのは汚れが目立ちそうで少し悩みました。でも、結果的にマメに掃除するようになり、特に気になりません。
- 予算を抑えるため、背面カップボードはPanasonicより数万円安かったLIXILの「AS」にしました。メーカーが異なっても色のトーンが変わらないように、何度もショールームに足を運び、確認しました。半透明の仕切り扉で中身を見えなくしたことで、生活感も出なくなりました。
玄関ホールの床は「大理石タイル オオムラ 3977」を採用。モノトーンでカッコよくまとめた
- お客様がいらっしゃったときに最初に目に入る玄関にもこだわりました。
- 玄関でとても気に入っているのは、大理石の床です。内装を考えているときから大理石の玄関ホールが素敵だと思い憧れていたものの、高価だと思いこんでいたため、最初は選択肢に入れていませんでした。ところが、見積りを出してもらうと3畳分で6万円と思ったよりも安く、思いきって採用することに。とても明るい雰囲気になり、大正解だったと思います。
- 居心地の良さを追及しながら、来客者に生活感が見えにくい空間づくりも目指しました。
- ド慎重夫婦
- 洗濯機や浴室など生活感の出やすい水回りを2階に設置しました。その結果、1階はお客様を迎えるエリア、2階は家族だけのプライベートエリアに分けられるようになりました。
2階にある洗面所と脱衣所の間は、扉で仕切りを作った
- 洗面所と脱衣所の間に扉があると、誰かが入浴していても洗面所は使えます。気を遣う必要がなく、使いやすいです。脱衣所には、洗濯機の隣にパジャマやタオルを入れる収納棚を作りました。入浴の際、さっと必要なものが用意できて効率的です。
- 脱衣所に限らず、我が家は収納にもこだわりました。設計の段階で、新しい家でどんな生活を送るか考え、動線も想定して収納スペースを決めました。生活用品のストックや季節ものの家電などは最初から置く場所を決め、しまう予定のものを間取り図に記入して収納量を確認しました。
- 自分たちのライフスタイルに合わせ、必要な場所に必要なだけ収納スペースを作れるのも、注文住宅ならではだと思います。
- 窓から差しこむ光や庭の様子から、季節を身近に感じられるようになったというド慎重夫婦さん。お子さんものびのびと過ごしているそうです。
天然芝が美しい庭。子どもの遊び場としても最適
- ド慎重夫婦
- アパートに住んでいた頃は、子どもの足音が階下に響かないか気にする毎日でしたが、今はリビングで楽しそうに走り回ったり、夏には庭でビニールプールを出して遊んだりしています。新居でのびやかに過ごす子どもの姿を見ていると、自然と笑みがこぼれ、本当に家を建ててよかったなあと思っています。
- また、以前はスペースの問題で叶わなかった小物のディスプレイも、今の家に住んでからは好きなようにできます。クリスマスには念願のツリーも飾れ、子どもも大喜びでした。次はどんなふうにしようかと夫婦で話し合うのも楽しく、ワクワクするひとときになっています。インテリアもディスプレイも思いどおりにできるのが嬉しく、どんどん家に愛着がわいています。
- ローン借入額は4,000万円。ローンはJAバンクの「住宅ローン」にしました。
- ド慎重夫婦
- 工務店やローン会社の担当者さんからのアドバイスをもとに、3社の金融機関でローン審査をしてもらい、最も金利が低かったJAバンクに決めました。変動型を選んだのは、やはり金利の低さが魅力だったからです。
- 結びに、ド慎重夫婦さんのように、理想を詰め込んだ注文住宅を建てたいと考えている方へのアドバイスを伺いました。
- ド慎重夫婦
- どんなに小さなことも妥協せず、慎重に家づくりを進めたため、とても時間がかかりました。でも、結果としてとても素敵な新居になったと思います。満足できる家を建てるためには、焦らず納得できるまで突き詰めることが大事だと思います。我が家のようにマイホームを土地から購入しようと考えている方は、大手ハウスメーカーにとらわれず、工務店も視野に入れると金銭面の悩みが少し軽減されるかもしれません。
- また、工務店のスタッフさんにある程度お任せするのもいいとは思いますが、生活スタイルやインテリアの好みなどは、本人たちにしかわからないことがたくさんあります。住みやすい理想の家を建てるには、そうした好みを明確に伝えられるように、夫婦でじっくり話し合うことが大切だと感じました。
ライターからのコメント。
シンプルモダンでスタイリッシュでありながら、居心地もよさそうなお家ですね! 間取りだけではわかりにくい部分を3Dソフトで立体的にシミュレーションしたことを始め、慎重に家づくりを進めることも大切だと感じました。
慎重に検討した方が良いのは、住宅ローンも同じです。住宅ローンは、金融機関や商品によって金利や手数料などが異なります。一見、わずかな違いだと思っても、長い目で見ると支払い額に大きな差が出てきます。大手の金融機関から地方銀行、信用金庫、JAバンクまできちんと比較検討をして、自分たちに合った住宅ローンを選びましょう。
参考リンク
※今回ご協力いただいたド慎重夫婦さんのブログ「ド慎重夫婦の家づくり」のURLは https://c-house-fun.com/
ライター紹介
東京生まれ。成蹊大学文学部日本文学科卒業。
法律事務所で社会人生活をスタートした後、女性向けエンタメ系サイトのライター兼ディレクター、モバイルゲームの運営、女性向けモバイルゲームのシナリオディレクター、シナリオライターを経験。
妊娠、出産を機に2016年からフリーライターとして活動開始。
企画/カデナクリエイト、編集/イー・ローン