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第33回

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ビジネスローンとは?メリット・デメリットや選び方を解説!

  • ビジネスローンと銀行のプロパー融資の違いとは
  • ビジネスローンのメリットとデメリット(注意点)
  • ビジネスローンの用途・借入方法
  • ビジネスローンの比較ポイントと選び方
  • まとめ
  • ビジネスローンの総合ランキング

事業を行う上で重要なことの一つが資金繰りです。せっかくのビジネスチャンスもお金がなくては活かすことができません。
 「書類の準備が多くて大変」「もっとスピーディーに資金が借りられたら」と頭を悩ます中小企業の経営者や個人事業主の方も多いでしょう。こうした際の資金調達に便利なのが、ビジネスローンです。
 今回は、ビジネスローンの特徴と借入方法を紹介します。

ビジネスローンと銀行のプロパー融資の違いとは

事業資金の調達方法で最もオーソドックスなのが銀行のプロパー融資です。厳しい審査に通れば低い金利で、案件の内容によっては億単位の融資を受けることも可能となります。
 しかし、銀行のプロパー融資は審査に時間がかかり、必要なタイミングで資金が間に合わないということも考えられます。中小企業はいつも業績が安定しているとは限らず、銀行が必ず融資をしてくれるわけではありません。そのようなときに活用したいのがビジネスローンです。

ビジネスローンとは

おもに中小企業向けの事業性資金専用のローンを通称して「ビジネスローン」と呼びます。銀行や信用金庫などの金融機関やノンバンク(消費者金融・信販会社など)が提供する商品が一般的でしょう。

借入方法は、一括で資金を借りて毎月返済をする証書貸付タイプと、借入限度額の範囲内で何度でも利用できるカードローンタイプ(当座貸越型)の2種類があります。

決算書のデータを入力して、金融機関独自のデータからリスク率やデフォルト率(債務不履行になる確率)を割り出すスコアリングシステム(自動審査)により審査のコストを抑えています。また、銀行のプロパー融資や公的融資よりも金利を高く設定することで中小企業や零細企業も審査が比較的通りやすい傾向にあります。

審査には決算書や確定申告書などの最低限の書類が必要になりますが、ビジネスローンはその他の融資に比べて提出する書類も少なく、スピーディーな融資を実現しているのが大きな特徴です。

ビジネスローンと銀行のプロパー融資、公的融資との違い

銀行融資には、各都道府県にある信用保証協会を利用することで融資が受けやすくなる保証付融資と、銀行独自の判断で融資をするプロパー融資の大きく2種類が挙げられます。

公的融資には、政府100%出資の政策金融機関である日本政策金融公庫があります。

銀行のプロパー融資と公的融資、ビジネスローンの違いを比較してみましょう。

銀行のプロパー融資 公的融資(日本政策金融公庫) ビジネスローン
融資の限度額 銀行独自の審査基準で決定するため限度額無し 最高7億2,000万円まで(制度ごとに異なる) 500万円~1,000万円程度が上限
返済方法 証書貸付が一般的 証書貸付が一般的 証書貸付とカードローンタイプの2種類
金利 銀行独自の審査や財務内容により決定するが比較的低金利(場合によっては1%を切ることも珍しくない) 担保の有無、返済期間、制度によって異なるが低金利の固定金利 3%~15%程度 
銀行系は比較的金利が低いが、プロパー融資に比べると高め
融資スピード 数週間 数週間 
1ヵ月~2ヵ月程度かかることもある
最短即日から1週間~2週間程度
担保 融資の目的や信用状態によって必要 希望により無担保で利用できる制度あり 原則不要
連帯保証人 信用状態など場合によって必要 希望により無保証人で利用できる制度あり 原則不要

銀行のプロパー融資は、銀行独自の審査基準で融資の可否を決定します。業績が安定して財務内容が優良であれば、無担保で金利が1%を切ることも珍しくありません。しかし、取引実績や信用状態など総合的に判断され、審査に時間がかかることがあります。

日本政策金融公庫の融資には、開業資金や売上減少・取引先倒産など経営が困難なときにも対応できるものなど、多種多様な融資制度があります。固定金利で低金利なのが魅力ですが、銀行のプロパー融資と同じように独自の審査基準で総合的に判断され、審査に時間がかかるといわれます。

ビジネスローンは、銀行のプロパー融資や日本政策金融公庫に比べると比較的金利が高い傾向にありますが、担保、連帯保証人が原則不要であり、最短即日で借入可能な商品もありますので、急に事業資金が必要になった場合は便利です。

ビジネスローンとカードローンの違い

ビジネスローンとカードローンには、融資対象と資金使途に違いがあります。

カードローンは個人向け融資であり、おもにプライベート利用を想定したものです。そのため、「事業性資金を除く」など、資金使途が限定されているものもあります。この場合、事業資金の調達には使えません。

ビジネスローンは事業者向け融資であり、資金使途は「事業性資金」に限定されていることが一般的です。

ただし、資金使途が限定されていないカードローンやビジネスローンについては、この限りではありません。プライベート資金にも利用可能と明言するビジネスローンや、事業資金にも活用できるカードローンもあります。

ビジネスローンのメリットとデメリット(注意点)

多くの企業が銀行のプロパー融資を利用しています。一方で、ビジネスローンが重宝されるのにも理由があります。ここでは、ビジネスローンのメリットやデメリットを紹介します。

ビジネスローンのメリット

カードローンタイプなら借入限度額まで繰り返し融資が受けられる

ビジネスローンは、おもに証書貸付タイプとカードローンタイプ(当座貸越タイプ)の2種類があります。カードローンタイプ(当座貸越タイプ)なら借入限度額の範囲内で何度でも繰り返し融資を受けることが可能です。

必要なときに必要な金額だけ短期で借りれば、支払利息の負担を抑えることができます。月末の一時的な支払いや売上ですぐに返済ができる見込みがある場合など、短期資金に最適でしょう。カードローンタイプならコンビニATMでも簡単に借りることができます。

独自審査で赤字決算でも融資が受けられる場合がある

ビジネスローンは、銀行のプロパー融資に比べて比較的審査が通りやすいのが大きなメリットです。銀行のプロパー融資は難しくても、ビジネスローンなら審査が通ることがあります。

なぜなら、ビジネスローンは独自審査により決算書以外の側面も考慮する場合があるからです。例えば、一時的な赤字や売上規模が小さくて銀行のプロパー融資が難しい場合でも、将来性があり赤字解消が見込まれる場合には審査が通る可能性があります。

過去の財務内容だけではなく、現状の業況や売上見込みで融資の可否を判断するケースもあるので諦めることはありません。また、決算書の提出が不要なビジネスローンもあります。

無担保無保証で融資が受けられる

ビジネスローンは、担保や保証人を提供できない人でも融資が受けられます。借入限度額が小さい半面、無担保無保証で融資が受けられるメリットがあります。

来店不要、最短即日での借り入れも可能

最近では、ネットの利用により来店不要で契約ができる金融機関が多い傾向です。なかには最短即日で借り入れが可能な金融機関もあり、申込み方法も簡単になっています。

総量規制の対象外

ビジネスローンは事業性融資のため、個人への過剰な融資を制限する総量規制の影響は受けません。審査は厳しくなりますが、年収の3分の1を超える融資が受けられる場合があります。

ビジネスローンのデメリット(注意点)

銀行のプロパー融資や公的機関の融資と比べると金利が割高

ビジネスローンは金利が比較的高いことがデメリットです。例えば、融資額にもよりますが、銀行のプロパー融資や公的機関の融資の金利が1%~3%程度が一般的なのに対して、ビジネスローンの場合は18%程度になる場合もあります。しかし、それは金利を高く設定することで積極的に融資をしようという金融機関の判断でもあるのです。

「カードローンタイプ(当座貸越タイプ)を利用して売上が入金されたらすぐに返済をする」「つなぎ資金として短期の資金に利用する」というように、利息負担を軽減する工夫をすればそれほど大きなデメリットにはなりません。

借入限度額が低い

ビジネスローンは、原則、担保・連帯保証人が不要で融資を受けられる商品です。貸し手にとっては貸倒リスクが高い融資となるため、担保や連帯保証を有する銀行のプロパー融資や公的機関の融資よりも、借入限度額は低くなる傾向があります。

特に、初回の借り入れは少額になる場合もあるため、必要資金によっては全額をカバーできない可能性もあります。先に触れたとおり、一時的に必要な少額資金の調達には適していますが、設備資金のような大きな金額の調達には向きません。

複数回借り入れすると事業融資の審査難易度が上がる

ビジネスローンは、おもに一時的な運転資金の調達を想定したローン商品です。利用を繰り返していると、資金繰りが安定していないと判断されるおそれがあります。

そのため、銀行のプロパー融資や公的機関の融資を申込む際にビジネスローンの借り入れがあると、審査の難易度が上がる可能性があるので注意しましょう。

ビジネスローンの用途・借入方法

ビジネスローンは、事業に関するさまざまな用途に活用できます。具体的な資金活用方法を紹介します。

1.開業資金

ビジネスチャンスがあっても資金がなければどうにもなりません。このようなときは、ビジネスローンを検討してみることも選択肢の一つです。

ビジネスローンは、決算書や確定申告書1期分や2期分程度で審査する金融機関、なかには個人事業主で少額融資なら収入証明書類を不要とする金融機関もあります。開業間もない場合でも、ビジネスローンなら融資が受けられる可能性があることは押さえておきましょう。

2.つなぎ資金

1ヵ月~2ヵ月程度で返済ができる資金なら、ビジネスローンが効果的です。最短即日で借り入れが可能な金融機関もあるので、緊急な場合は非常に役に立ちます。短期の融資なら金利負担もそれほど苦にならず、審査に時間がかからないのも魅力的です。

3.新規事業のための資金

新規事業立ち上げには綿密な事業計画が必要です。既往の事業の実績に加えて新規事業による売上の見込みや収支計画など、銀行のプロパー融資を受けるには事業計画書の作成は欠かせません。

ビジネスローンなら必要書類も少なく、また新規事業に予想以上の資金が必要となってしまったときも、柔軟に対応することができます。

4.取引先への支払資金

商品仕入れから代金支払いまでの期間だけ資金が必要なら、ビジネスローンを利用するのが便利です。

月によって支払金額が異なる場合は、必要なときに必要な金額だけを繰り返し利用できるカードローンタイプが有効です。

5.税金の納税資金

法人税や消費税、固定資産税や自動車税など、税金の支払いは遅れると延滞税がかかることも考えられます。カードローンタイプのビジネスローンを契約しておけば、定期的に発生する支払いにも対応可能です。

金額の小さい支払いにはビジネスローンで資金を用意し、大きな金額は銀行のプロパー融資を利用するのも方法の一つです。資金の目的や金額によって、上手に使い分けるのが効果的でしょう。

ビジネスローンの比較ポイントと選び方

ビジネスローンにはさまざまな商品があるので、選び方に迷うこともあるでしょう。数あるビジネスローンのなかから、自社の資金調達に合ったビジネスローンを選ぶための比較ポイントを紹介します。

上限金利

ビジネスローンは、商品により金利が異なります。金利が高いと返済総額が大きくなり負担が増すので、金利は低いに越したことはありません。

ビジネスローンの金利は、幅を持たせて表記されており、審査によって個々に決定されます。実際の金利は審査後に提示されますが、上限金利が低い商品を選んでおくことで、金利を抑えられる可能性が高くなります。

一方、金利が低いビジネスローンは、審査も厳しくなるといわれています。財務状況によっては、この点も考慮して商品を選択したほうが良いでしょう。

申込条件

ビジネスローンのなかには、申込みにあたり業歴が問われるものがあります。初年度から利用可能でも、開業資金に利用できない商品もあるので、条件を確認しましょう。

また、借入可能額の上限は商品によって異なります。実際の借入額は審査結果によって決定されますが、資金使途に見合った商品の選択が必要です。

なお、資金使途も商品によって異なります。完全に資金使途自由で事業主のプライベート利用が可能なものもあれば、事業であれば内容を問わないものなどさまざまです。定められた資金使途以外での利用はできないので、併せて確認しておきましょう。

融資実行までにかかる時間

ビジネスローンを利用すれば、銀行のプロパー融資よりもスピーディーな借り入れが可能です。しかし、申込みから融資実行までの時間は、個々のローン商品によって異なります。

すぐに資金が必要な場合は、即日審査・契約可能なビジネスローンを選ぶと良いでしょう。ただし、契約から入金までの時間がかかる商品もあるため、その点も考慮してください。

なお、書類の郵送が必要な商品は、融資実行までの時間が長くなります。Webで申込みから書類提出、契約まで完結できるローンを選べば、融資実行までの時間を短縮可能です。

借入期間

短期的・少額に限った借り入れであれば、借入期間はそれほど問題にはならないかもしれません。しかし、銀行のプロパー融資が受けられずビジネスローンを利用するケースでは、必要な資金の額や用途によって、借入期間に余裕が必要になることもあるでしょう。

ビジネスローンの借入期間は、商品によって幅があります。資金用途や金額も加味して契約先を選んでください。ただし、ビジネスローンでの長期にわたる借り入れは、金利負担が大きくなりやすい点に、注意しなければなりません。

まとめ

ビジネスローンは、銀行や信用金庫などの金融機関やノンバンク(消費者金融・信販会社など)が提供する法人・個人事業主の事業資金や設備資金などに利用できるローンです。

以下のようなときには、ビジネスローンの利用を検討しましょう。

  • 開業資金が必要だが、実績もなく銀行のプロパー融資が困難なとき
  • 短期間だけ必要であり、すぐに返済できる見込みがあるとき
  • 新規事業の立ち上げなどで計画以上に資金がかかってしまったとき
  • その他納税資金や緊急に資金が必要となるとき

必要書類も少なくスピーディーな審査で柔軟に対応できるのがビジネスローンです。銀行のプロパー融資と公的融資、ビジネスローンとでは特徴はそれぞれ異なります。ビジネスローンのメリット・デメリットを理解したうえで、上手に使い分けることをおすすめします。

ビジネスローンの選び方「イー・ローン」

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ローン選びに迷ったなら日本最大級のローン比較サイト「イー・ローン」のランキングを参考にしてみてはいかがでしょうか。

ビジネスローンの総合ランキング

  1. 事業者向けビジネスローン

    AGビジネスサポート
    実質年率
    3.100% ~ 18.000%
    金利体系
    固定金利
    借入可能額
    50万円 ~ 1000万円
    借入期間
    ~ 5年
    審査回答期間
    最短即日
  2. モビットカードローン

    三井住友カード
    実質年率
    3.000% ~ 18.000%
    金利体系
    固定金利
    借入可能額
    1万円 ~ 800万円
    借入期間
    1日 ~ 5年
    審査回答期間
    最短15分
  3. 事業者向け 『不動産担保ローン』

    セゾンファンデックス
    実質年率
    2.750% ~ 15.000%
    金利体系
    -
    借入可能額
    100万円 ~ 5億円
    借入期間
    5年 ~ 25年
    審査回答期間
    最短即日
  4. 4

    不動産担保ビジネスローン

    AGビジネスサポート
    実質年率
    2.490% ~ 15.000%
    金利体系
    -
    借入可能額
    100万円 ~ 5億円
    借入期間
    ~ 30年
    審査回答期間
    最短即日
  5. 5
    実質年率
    1.950% ~ 15.000%
    金利体系
    固定金利
    借入可能額
    300万円 ~ 10億円
    借入期間
    3ヶ月 ~ 35年
    審査回答期間
    最短即日
  6. 6

    事業者向けカードローン

    AGビジネスサポート
    実質年率
    5.000% ~ 18.000%
    金利体系
    固定金利
    借入可能額
    1万円 ~ 1000万円
    借入期間
    ~ 8年4ヶ月
    審査回答期間
    最短即日
  7. 7
    実質年率
    3.000% ~ 18.000%
    金利体系
    固定金利
    借入可能額
    1万円 ~ 800万円
    借入期間
    ~ 14年6ヶ月
    審査回答期間
    最短18分
  8. 8
    実質年率
    1.950% ~ 15.000%
    金利体系
    固定金利
    借入可能額
    300万円 ~ 10億円
    借入期間
    3ヶ月 ~ 35年
    審査回答期間
    最短即日
  9. 9

    証券担保ローン

    東京証券信用組合
    実質年率
    1.000% ~ 3.625%
    金利体系
    変動金利
    借入可能額
    30万円 ~ 2億円
    借入期間
    6ヶ月 ~ 2年
    審査回答期間
    3日程度
  10. 10
    実質年率
    2.050% ~ 4.050%
    金利体系
    変動金利
    借入可能額
    100万円 ~ 1億円
    借入期間
    1年 ~ 30年
    審査回答期間
    3日程度
総合ランキングは、アクセス数と申込数(2024年10月の実績)、実質年率(2024/11/22 17:35現在)の3つのランキングデータをもとに、総合的かつ機械的にランキングしたものです。
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文/金子 賢司