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第243回

事業の運転資金をなるべく低金利で借入れするためには?

事業用の運転資金の借入れを考えています。金利はなるべく低い方が良いのですが、今後の金利変動も心配です。
不動産などを担保とした有担保ビジネスローンなら、固定金利で事業用の運転資金の借入れも可能です。有担保なら、無担保ローンよりも金利が低く抑えられます。

事業用の運転資金でも、有担保ローンを利用すれば固定金利で借入れすることが可能です。無担保ローンは表面的には金利が低く見えても、ほとんどの商品が変動金利です。今後の金利上昇が心配という場合には、固定金利が安心です。

有担保ローンは借入可能額が大きい

有担保ローンであれば、固定金利であることとともに、借入可能額が大きいことも特徴です。例えば、 クレディセゾンのビジネスローンは、借入可能額が10億円まで、 アサックスの不動産担保ローンは3億円までとかなりまとまった額の借入れが可能です。
特に、借入額が大きい場合には、返済年数も長期にわたることになるでしょうから、金利が固定されていると安心感は高まります。
有担保ローンの担保として代表的なものは、不動産です。自宅を所有している場合には、
住宅ローンがあっても、担保評価内であれば、抵当権が第2位、第3位でも融資可能としている場合が多いので、相談してみましょう。

また、シティズの診療報酬債権担保ローンのように、医療機関や介護事業者の場合には、診療報酬や介護報酬、調剤報酬を担保に借入れできるものもあります。このローンも固定金利で、最大5億円までの借入れが可能です。

有担保ローンは審査期間に注意

ただし、有担保ローンは、担保評価をするために審査に要する時間が無担保ローンより長くかかります。運転資金などで、急を要する場合には、審査期間に注意しましょう。
有担保ローンの中にもヴィンテージのプライム(短期ローン)のように、1時間程度で回答がもらえるものもあります。
また、変動金利でも、短期間で返済できる、借入額がさほど多くないという場合には、金利上昇リスクもさほど大きくありませんので、なるべく早めの借入れを希望する場合には、変動金利のものや、無担保ローンなども調べてみましょう。

私が書きました

高田 晶子 (たかだ あきこ)

ファイナンシャル・プランナー(CFPR)、一級ファイナンシャル・プランニング技能士、宅地建物取引主任者。

1985年東京女子大学卒業後、信託銀行入社。不動産業務に従事。その後、不動産コンサルティング会社を経て1996年に独立、(有)ケー・アンド・エム コンサルティングの設立に参画。目白大学エクステンション講座をはじめ各種セミナー講師や、相談業務、マネーコラム執筆等を中心に活動。

※執筆日:2007年11月28日