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第370回

夏のボーナスの有効活用方法は?

今年の夏のボーナスは、少しですが増えて喜んでいます。せっかくのボーナスなので、貯蓄や投資などで有効に活用したいと思っているのですが、どのような使い方がいいでしょうか?(T・Sさん 35歳 会社員 男性)
そろそろ、サラリーマンにとっては年2回の嬉しいボーナス時期ですね。貯蓄や投資で「手元資金を増やす」のも有効活用のひとつですが、ローンの返済で「負債を減らす」のも検討してみましょう。住宅ローンを借入中のT・Sさんであれば、ボーナスの使い道として、住宅ローンの繰り上げ返済や、より有利な住宅ローンへの借り換えを検討してみてはいかがでしょうか。

「お金を増やす」方法は貯蓄や投資だけじゃない!

日本経団連の調査によると、大手企業の夏のボーナスは2年振りに増加に転じたとのこと。リーマン・ショックの影響で過去最大の落ち込みとなった昨年に比べて、特に製造業の業績回復が寄与したようです。ただ、業種や企業によってバラつきがあるため、マイナスになった業種・企業もあります。皆さんの会社は、いかがでしょうか?

見直しをする際は、以下の項目について予め確認しておきましょう。

■今の借入金額はいくらか
■今の借入金利は年何パーセントか
■毎月の返済額はいくらか
■元本と利息の内訳はいくらか

繰り上げ返済のしやすさでローンを選ぶのも1つの考え方

では、繰り上げ返済が向く人、借り換えが向く人はどんな人でしょうか? それぞれ、どんな人が向いているのかを下記に箇条書きにしました。

■繰り上げ返済が向く人
・手元にまとまった余裕資金(ボーナスなど)がある
・早く返済を終わらせたい(例えば「お子様の大学進学前に完済したい」場合)
・支払利息を減らし、総返済額を減らしたい
■借り換えが向く人
・現在のローンの金利が高い
・現在のローンの金利が今後、上昇する(当初固定金利期間が終了する)
・毎月返済額を軽減したい

繰り上げ返済は、金融機関ごとにまとまった金額が必要(一般的には50万円や100万円程度)、手数料がかかる(一般的には1回あたり数万円程度)などのルールが異なります。まずは、自分が借りている金融機関のルールを確認し、それに従って繰り上げ返済をしてみるとよいでしょう。借り換えるなら、後の繰り上げ返済のしやすさでローンを選ぶのも1つの考え方です。
例えば、新生銀行、ソニー銀行、住信SBIネット銀行は、繰り上げ返済には手数料がかからないうえ、1円や1万円などの少額でも返済できるという、利便性の高い住宅ローンを扱っています。これなら、ボーナス時はもちろんのこと、毎月の家計に余裕があるときにプラスαの返済が可能となるので、とても柔軟です。
また、新生銀行とソニー銀行は、借入時の保証料は無料なので諸費用を抑えられます。新生銀行は条件を満たせば、借り換えでも最長35年返済が可能で、返済期間を長くすることにより、毎月の返済額を抑えることもできます。住信SBIネット銀行は、団信・8大疾病保障の保険料は銀行が負担してくれます。

住宅ローンは、新規借り入れや借り換えにおいても金利の比較は当然ですが、利便性も比較して決めるようにしましょう。これらの住宅ローンについてはネットで資料請求や申し込みもでき、わざわざ金融機関の窓口に足を運ぶ手間も省けて便利ですね。

今回は、ボーナスの有効活用方法として、ローンを減らして「負債を減らす」ということについてアドバイスさせていただきました。ちょっと意外で面白みに欠けるお話だったかもしれませんが、現実的で確実な方法の1つであると思います。ローンを返済し終えた後の「安心感」やある種の「爽快感」は、なかなか良いものですので、住宅に限らず、ローンを借入中の方は、この機会に、ぜひ一度お試しください。

私が書きました

小川 千尋 (おがわ ちひろ)

ファイナンシャル・プランナー。

1994年ファイナンシャル・プランナー資格取得。資格取得後、以前から携わっていた出版物の編集・執筆の経験を活かし、独立系ファイナンシャル・プランナーとして、マネー誌や一般誌、新聞、ウエブサイトなどのマネー記事の編集・執筆・監修などの執筆関連業務および個人のライフプランなどの相談業務、セミナー講師として活動。

※執筆日:2010年06月03日